病院ごとに勤務形態は異なる

看護師の勤務形態は病院ごとに異なっている。例えば救急外来の受診も行えるような病院では、夜間に勤務を行うケースもあるだろう。いつ患者が訪れるかが分からないため、疲労は溜まりやすいが、夜間の勤務は給料が高くなるというメリットが得られる。

入院ができるような病院でも、同じように夜間の勤務を求められる看護師がいるだろう。この夜間勤務の場合は、患者に異変がないかを確認することや、深夜でのナースコールに対応することが業務となっている。何も異変がないケースもあるため、救急外来での夜間勤務よりは疲労が溜まりにくいだろう。それでも夜間の勤務は生活リズムを崩す原因となりうる。生活リズムが崩れると体調が悪くなる可能性も考えられるため、看護師には自己管理能力が求められる。

医師が個人で診療している病院の勤務形態は、休診日が決められているケースが多い。休診日が決められていることで、休日の予定が立てやすいのがメリットと言える。土日を休診日にしている病院もあるため、その場合は家族での予定も立てやすくなるだろう。このタイプの病院では、夜間の診察を行っていない可能性が高い。夜間に営業していないため、看護師も夜間の勤務を求められない。生活リズムが安定しやすくなっているため、体調を崩す可能性が低くなるだろう。こういった勤務形態の病院であれば、長期の休暇も取りやすくなっている。(⇒参照サイト:看護師の勤務形態事情)

注意すべき点は大きな病院よりも小さい病院の方が、収入が少ない可能性があることだろう。この収入が少ないケースで、少しでも収入をアップさせるためには、看護師としてのスキルアップを図るのが効果的だ。

勤務形態の違いによるメリットとデメリット

病院や老人ホームなどの看護師が働く典型的な現場では勤務形態が大まかに2種類に分類できる。2交代制と3交代制の2種類があり、この枠組みの中でシフト制を組んで現場を運営していることが多い。24時間体制で看護師が現場にいる状況を作らなければならない現場での勤務形態として一般的なものである。この2つには優劣を付けにくいことから現場によって運用している形態が異なっている。

2交代制のメリットは日勤と夜勤の2種類しかなく、単純にその2つで切り替えれば良いだけなので比較的生活リズムを整えやすいのがメリットである。夜勤の頻度も最小限になっているため、生活リズムを変えなければならないタイミングが少ない。しかし、勤務時間が長めで特に夜勤が長時間になっていることが多くて負担が大きいのがデメリットである。

一方、3交代制の場合には日勤、準夜勤、夜勤の3つに分けていることが多い。全ての勤務時間帯で8時間勤務ができるので1日の仕事の負担は小さいのがメリットになる。しかし、3つの時間帯で働かなければならないため、生活リズムを整えにくいデメリットもある。私生活を充実させようとすると勤務時間が安定しないのは負担になりやすい。

このため、この2つ以外の独自の勤務形態を取り入れている現場もある。2交代制や3交代制でも1つの勤務時間帯のみでの採用も行っているので、合わせて考えるとワークライフバランスを保ちやすい待遇を獲得できるだろう。