病院や老人ホームなどの看護師が働く典型的な現場では勤務形態が大まかに2種類に分類できる。2交代制と3交代制の2種類があり、この枠組みの中でシフト制を組んで現場を運営していることが多い。24時間体制で看護師が現場にいる状況を作らなければならない現場での勤務形態として一般的なものである。この2つには優劣を付けにくいことから現場によって運用している形態が異なっている。
2交代制のメリットは日勤と夜勤の2種類しかなく、単純にその2つで切り替えれば良いだけなので比較的生活リズムを整えやすいのがメリットである。夜勤の頻度も最小限になっているため、生活リズムを変えなければならないタイミングが少ない。しかし、勤務時間が長めで特に夜勤が長時間になっていることが多くて負担が大きいのがデメリットである。
一方、3交代制の場合には日勤、準夜勤、夜勤の3つに分けていることが多い。全ての勤務時間帯で8時間勤務ができるので1日の仕事の負担は小さいのがメリットになる。しかし、3つの時間帯で働かなければならないため、生活リズムを整えにくいデメリットもある。私生活を充実させようとすると勤務時間が安定しないのは負担になりやすい。
このため、この2つ以外の独自の勤務形態を取り入れている現場もある。2交代制や3交代制でも1つの勤務時間帯のみでの採用も行っているので、合わせて考えるとワークライフバランスを保ちやすい待遇を獲得できるだろう。